2010年12月19日日曜日

最近カホンづくりで想うこと


写真は、香港のデザインウィークでの一こま。香港人の方たちにもカホンはすごく新鮮で大人気でした。みんな楽しんでました。

最近、木工会社さんや色々な人がカホンづくりのワークショップをしているのを人から聞いたりウェブでみたりするようになった。最初のころは、なんか自分達がコツコツ積み上げてきたものをどこかに持っていかれるような思いで、寂しいのとマネされているようで嫌だった。

こないだ奈良の徳田銘木さんと岡山の西粟倉・森の学校に行って彼らを紹介したときのこと。
磨き丸太にデザインを取り入れたやりかたで有名な徳田さんだが、似たようなことを最近やっている業者も増えたね、という話の中で、「マネされるということは、その市場が拡大しているということで嬉しいこと」ときっぱり言っておられたのが印象的だった。あと、「形だけをどんだけマネしても、誰にもマネできないことがある。」とも。

おっしゃるとおりだと思う。
カホンづくりのワークショップって、別に僕らだけのものでもないしみんなそれぞれでやったらいいと思う。で、僕らは、形だけの「カホンづくりワークショップ」をしたいのではなくて、はたまた、そこで集客した人たちに家具や家を販売するための呼び水に使いたいわけでもない。まして、その方たちへカホンを売りたいわけでもない。社会貢献してますよ、っていう企業のCSRでもない。

カホンはあくまでツール。
カホンづくりを通じて、国産材のことをみんなにもっと知ってもらいたいから。
カホンづくりを通じて、ものづくりの楽しさをもっと知ってもらいたいから。
カホンづくりを通じて、みんなで音楽することの喜びをもっと知ってもらいたいから。
カホンづくりを通じて、こどもたちにクリエイティブな体験をさせてあげたいから。

そんな色々な願いをかなえてくれると信じているから
僕らは今日もどこかでカホンづくりのワークショップをしているのだ。

だっ!

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