2013年4月6日土曜日

こどもにクリエイティブを

先日、兵庫県三田市のリベラルさんという子育てママを支援する人材バンクの会社が主催するマーケットに出店したときにこんな男の子がいた。

小学2年生ぐらいだっただろうか。僕たちは、ウッドシェーカー(オトノタネと呼んでいる)づくりのワークショップをこども向けにやっていたんだけど、女の子たちがキャーキャーいいながら木にボンドをつけたり中に音の鳴るビーズをいれたり自由に絵を描いたりしているのを少し遠まきに眺めている。
こっちおいで、一緒に遊ぼ!と言っても固まって動かない。やさしそうなお母さんが近くにいて、やってみたら?と勧めているがお母さんの袖をつかんで動かない。
多分お母さんは、息子さんがものづくりや音楽が好きなのをわかっていて勧めるのだが恥ずかしがりやなんだろうな。動かない。

根気よく、声をかける。お母さんも根気よく、やってみたら?と勧める。少しはにかみながらできあがったウッドシェーカーを手に取る。いったりきたりして約30分ぐらいは経っただろうか。ようやく僕らとお母さんの説得(笑)に負けて、木の部材にボンドをつけ始める。

僕は、幼稚園の先生でもないし専門的なことはわからない。でも、こういう過程ってとても大事なような気がした。その男の子、そこからが溶け込み具合が急スピードだった。

お母さんに聞くと、ものづくりが大好きで音楽が大好きって。

ウッドシェーカーをあっという間につくって、西條先生のギターと僕のカホンで演奏&合唱会笑。カホンにも食いついてポコポコやりだしたと思ったら、なんのなんのめちゃめちゃうまいやないかい。

僕らは、その子に言いました。「壁をやぶったな!」
男の子は水を得たさかなのように活き活きしてました。

それから僕が持ってたバードコールをみて、「これはどうやってつくるの」と聞いてきました。僕は、なにかめちゃめちゃうれしくなりました。車に積んである木の端材を持ってきて、絵を描いて作り方を教えてあげました。

学校の勉強が得意な子、スポーツが得意な子。それと同じように。こういう子たちが、クリエイティブな力をセーブする事なく自由にブレイクさせる場を僕はつくりたいなと改めて思いました。

リベラルマーケットの様子